2008年9月3日水曜日


梅原猛「湖の伝説」の紹介


「三橋節子」という日本画家を知っていますか。

詳しく知りたい人は梅原猛さんの「湖の伝説」を読んでください。「湖の伝説-雷の落ちない村」は、35歳の若さでこの世を去らねばならない三橋節子さんが、「くさまお」と「なずな」という二人のわが子に残した絵本です。「右腕切断」後に左手で描かれた絵本です。それから、近江昔話から題材をとった「三井の晩鐘」。「ありがとう、幸せやった」と最後のことばを残して・・・こどもたちには最後の手紙を残している。

わたしは、幾度か大津にある三橋節子さんの「小さな美術館」を訪れています。小高い丘にあるその美術館には、三橋節子さんの穏やかで美しい絵が整然と並んでいます。見ている人の少ない、静かな空間に、わたしは『白い線描の美しい絵』をいつまでも眺めています。

「三井の晩鐘」の三井寺がすぐそばにあり、わたしは散歩がてらにこの周辺を歩くのも好きです。

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